“とうしょうぐう”の漢字の書き方と例文
語句割合
東照宮100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風のない夕暮れなどには苔香園の表門を抜けて、紅葉館前のだらだら坂を東照宮とうしょうぐうのほうまで散歩するような事もあった。冬の夕方の事とて人通りはまれで二人がさまよう道としてはこの上もなかった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
このゆうべ、私は親しくオイケンの哲学に関する先生の感想をうかがって、も九時過再び千駄木の崖道をば根津権現ねづごんげんの方へり、不忍池しのばずのいけうしろを廻ると、ここにもそびえ立つ東照宮とうしょうぐうの裏手一面の崖に
翌日あくるひ自分は昨夜ゆうべ降りた三門前で再び電車を乗りすて、先ず順次に一番はずれなる七代将軍の霊廟から、中央にある六代将軍、最後に増上寺を隔てて東照宮とうしょうぐうに隣りする二代将軍の霊廟を参拝したのである。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)