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東照宮
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とうせうぐう
ふりがな文庫
“
東照宮
(
とうせうぐう
)” の例文
それから奥、
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
境内
(
けいだい
)
の方へ向いた
部屋々々
(
へや/″\
)
が
家内
(
かない
)
のものの
居所
(
ゐどころ
)
で、食事の時などに集まる広間には、
鏡中看花館
(
きやうちゆうかんくわくわん
)
と云ふ
匾額
(
へんがく
)
が
懸
(
か
)
かつてゐる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
午頃
(
ひるごろ
)
まで
長吉
(
ちやうきち
)
は
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
裏手
(
うらて
)
の森の中で、
捨石
(
すていし
)
の上に
横
(
よこた
)
はりながら、こんな事を考へつゞけた
後
(
あと
)
は、
包
(
つゝみ
)
の中にかくした小説本を
取出
(
とりだ
)
して読み
耽
(
ふけ
)
つた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
る、……
其
(
そ
)
の
百日紅
(
さるすべり
)
の
左
(
ひだり
)
の
枝
(
えだ
)
だ。」
上野
(
うへの
)
の
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
石段
(
いしだん
)
から、
不忍
(
しのばず
)
の
池
(
いけ
)
を
遙
(
はるか
)
に、
大學
(
だいがく
)
の
大時計
(
おほどけい
)
の
針
(
はり
)
が
分明
(
ぶんめい
)
に
見
(
み
)
えた
瞳
(
ひとみ
)
である。かゝる
時
(
とき
)
にも
鋭
(
するど
)
かつた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
東京中の彌次馬が上野に集まつて、山下から山内の
東照宮
(
とうせうぐう
)
前に移してあつた黒門が、その根を掘り荒されて、危ふくブツ倒れさうになつたのを、淺ましいが、面白いことに私なども見て居ります。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕等はいつか
埃
(
ほこり
)
の色をした
国技館
(
こくぎくわん
)
の前へ通りかかつた。国技館は
丁度
(
ちやうど
)
日光
(
につくわう
)
の
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
模型
(
もけい
)
か何かを
見世物
(
みせもの
)
にしてゐる所らしかつた。僕の
通
(
かよ
)
つてゐた
江東
(
かうとう
)
小学校は
丁度
(
ちやうど
)
ここに建つてゐたものである。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
致しける其七日の
滿
(
まん
)
ずる日の
暮方
(
くれがた
)
山の上よりして
颯
(
さつ
)
と
吹下
(
ふきおろ
)
す風に飄然と眼の前に
吹落
(
ふきおと
)
す一枚の
牌
(
ふだ
)
あり手に取て見るに
立春
(
りつしゆん
)
大吉
(
だいきち
)
護摩祈祷
(
ごまきたう
)
守護
(
しゆご
)
可睡齋
(
かすゐさい
)
と記したれば三五郎は心に思ふやう彼の
可睡齋
(
かすゐさい
)
と云ば
東照宮
(
とうせうぐう
)
より御
由緒
(
ゆゐしよ
)
ある寺にして當國の
諸侯
(
しよこう
)
も御歸依寺也因ては可睡齋へ參り
委曲
(
くはしき
)
事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
塀際
(
へいぎは
)
にゐた岡田は、宇津木の
最期
(
さいご
)
を見届けるや
否
(
いな
)
や、塀に沿うて
東照宮
(
とうせうぐう
)
の
境内
(
けいだい
)
へ抜ける非常口に駆け附けた。そして
錠前
(
ぢやうまへ
)
を
文鎮
(
ぶんちん
)
で
開
(
あ
)
けて、こつそり大塩の屋敷を出た。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
かんじける
誠
(
まことに
)
正直
(
しやうぢき
)
理非
(
りひ
)
全
(
まつた
)
ふして
糸筋
(
いとすぢ
)
の別れたるが如くなりしとかや其後
正徳
(
しやうとく
)
六年四月
晦日
(
みそか
)
將軍家繼公
(
しやうぐんいへつぐこう
)
御多界
(
ごたかい
)
まし/\
則
(
すなはち
)
有章院殿と號し奉る御
繼子
(
けいし
)
無
(
なく
)
是によつて御三家より
御養子
(
ごやうし
)
なり
東照宮
(
とうせうぐう
)
に御
血脉
(
けつみやく
)
近
(
ちか
)
きによつて御三家の内にても
尾州公
(
びしうこう
)
紀州公
(
きしうこう
)
御兩家
御帶座
(
ごたいざ
)
にて則ち紀州公
上座
(
じやうざ
)
に
直
(
なほ
)
り給ふ此君
仁義
(
じんぎ
)
兼徳
(
けんとく
)
にまし/\
吉宗公
(
よしむねこう
)
と申
將軍
(
しやうぐん
)
となり給ふ
其後
(
そのご
)
諸侯
(
しよこう
)
の心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
予定通にすると、けふは天満組を巡見して、最後に
東照宮
(
とうせうぐう
)
附近の
与力町
(
よりきまち
)
に出て、
夕
(
ゆふ
)
七つ
時
(
どき
)
には天満橋筋
長柄町
(
ながらまち
)
を東に
入
(
い
)
る北側の、
迎方
(
むかへかた
)
東組与力
朝岡助之丞
(
あさをかすけのじよう
)
が屋敷で休息するのであつた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“東照宮”の解説
東照宮(とうしょうぐう)は、江戸幕府初代将軍の徳川家康を「東照大権現」として祀る神社である。
(出典:Wikipedia)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
照
常用漢字
小4
部首:⽕
13画
宮
常用漢字
小3
部首:⼧
10画
“東照宮”で始まる語句
東照宮下
東照宮大猷廟