“大時計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おほどけい50.0%
おおどけい16.7%
オルロージュ16.7%
グランドファザー16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其處そこる、……百日紅さるすべりひだりえだだ。」上野うへの東照宮とうせうぐう石段いしだんから、不忍しのばずいけはるかに、大學だいがく大時計おほどけいはり分明ぶんめいえたひとみである。かゝるときにもするどかつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「当分大時計おおどけいとも絶縁だな。」
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
食べながら、大時計オルロージュの音を聞き、好い気持でジツとしてゐた。
巨大な旧式洋館の大沢子爵邸内の春の夜はヒッソリかんと静まり返って、階下玄関の大時計グランドファザーのユックリユックリとした振子の音が冴え返っていた。
継子 (新字新仮名) / 夢野久作(著)