大時計おほどけい)” の例文
其處そこる、……百日紅さるすべりひだりえだだ。」上野うへの東照宮とうせうぐう石段いしだんから、不忍しのばずいけはるかに、大學だいがく大時計おほどけいはり分明ぶんめいえたひとみである。かゝるときにもするどかつた。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かすめるまち大時計おほどけいにらみつめたる
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
彼處あすこけると、廣小路ひろこうぢかど大時計おほどけいと、松源まつげん屋根飾やねかざり派手はでせて、またはじめる。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)