“懐時計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふところどけい50.0%
ウォッチ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう内を飛び出してから余程時間が立ったように思って、川岸を跡へ引き返しつつ懐時計ふところどけいを出して見た。まだやっと十一時である。内を出てから三十分も立ってはいぬのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
里紗絹リヨンぎぬ襦袢じゅばん綾羅紗あやらしゃの羽織。鏤美ルビーの指輪を目立たぬように嵌めているのもあれば、懐時計ウォッチ銀鎖ぎんぐさりをそっと帯にからませているのもある。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)