懐時計ふところどけい)” の例文
もう内を飛び出してから余程時間が立ったように思って、川岸を跡へ引き返しつつ懐時計ふところどけいを出して見た。まだやっと十一時である。内を出てから三十分も立ってはいぬのである。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)