“銀鎖”の読み方と例文
読み方割合
ぎんぐさり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
里紗絹リヨンぎぬ襦袢じゅばん綾羅紗あやらしゃの羽織。鏤美ルビーの指輪を目立たぬように嵌めているのもあれば、懐時計ウォッチ銀鎖ぎんぐさりをそっと帯にからませているのもある。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
老紳士は低い折襟に、黒いネクタイをして、所々すりきれたチョッキの胸に太い時計の銀鎖ぎんぐさりを、物々しくぶらさげている。
西郷隆盛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
年の頃は五十前後、充分に脂切あぶらぎつて、ギラギラする袷や、銀鎖ぎんぐさりの逞ましい煙草入や、身の廻りの物一つ/\にも、馬鹿々々しい見得があふれて居ります。
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)