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潺湲
ふりがな文庫
“潺湲”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
せんかん
90.0%
せんくわん
10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せんかん
(逆引き)
若
(
も
)
しくは
又
(
また
)
苔の下に咽んでいた清水の滴りが岩間に走り出て、忽ち
潺湲
(
せんかん
)
の響を立てながら一道の迅流となって駆け下りて行くように
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
驚くばかり美麗な言葉が——(何といふ深く
光沢
(
つや
)
ある声であらうか!)
潺湲
(
せんかん
)
として湧き起り、今に終るかと思ふ度に次より次へ展開して
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
潺湲(せんかん)の例文をもっと
(27作品)
見る
せんくわん
(逆引き)
冬とは云ひながら、物静に晴れた日で、白けた河原の石の間、
潺湲
(
せんくわん
)
たる水の
辺
(
ほとり
)
に立枯れてゐる
蓬
(
よもぎ
)
の葉を、ゆする程の風もない。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そこを下りて噴水のある小さい流れへ出たが、その小流れはつつじの茂りで隠されて了つて、音だけが配石の間から
潺湲
(
せんくわん
)
として聞えた。或ひは少しの音すらないところがあつたりした。
名園の落水
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
潺湲(せんくわん)の例文をもっと
(3作品)
見る
“潺湲”の意味
《名詞》
清水が流れるさま。また、その音。
(出典:Wiktionary)
潺
漢検1級
部首:⽔
15画
湲
漢検1級
部首:⽔
12画
“潺”で始まる語句
潺々
潺
潺峡
潺湍
潺閑
潺々淙々
“潺湲”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
田中英光
木暮理太郎
中里介山
谷崎潤一郎
吉川英治
岡本かの子
幸田露伴
和辻哲郎
北原白秋