“獲易”の読み方と例文
読み方割合
えやす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貫一は篤学のみならず、性質もすぐに、おこなひただしかりければ、この人物を以つて学士の冠をいただかんには、誠に獲易えやすからざる婿なるべし、と夫婦はひそかに喜びたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
さて十月の頃にいたり雪る日には鮏も多く獲易えやすきものゆゑ、一日あるひる雪をもいとは蓑笠みのかさをかため、朝よりたなにありてさけをとり、ふごにとりためたる時はふごにもなはをつけおけば
碩学の人は求め得べし、しかれども兼ぬるに高節をもってする人は決して獲易えやすくはない。西に、正義を踏んで恐れず、学理のためには身首処を異にするを辞せざりしパピニアーヌスあり。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)