“孟浪杜撰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんらんづざん66.7%
まうらうづざん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たまたま電気と文芸所載の諸家の芭蕉論の中に、一二孟浪杜撰まんらんづざんの説を見出した故に、不平のあまり書きとどめる。(十一月四日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
後者の孟浪杜撰まんらんづざんなることは忽ち瞭然りやうぜんとなるであらう。しかもこの新らしい随筆の作者はかならずしも庸愚ようぐざいばかりではない。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それで書いたのが、この何枚かの愚にもつかない饒舌ぜうぜつである。だから孟浪杜撰まうらうづざんせめむしろ今自分の前に坐つてゐる、容貌魁梧くわいごな紳士にあつて、これを書いた自分にはない。
饒舌 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)