“としどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:トシドシ
語句割合
年々66.7%
歳々33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年々としどしの若葉ともいふ可きあらたの月日、またない月日、待受けぬ月日、意外の月日、すきになる月日、おそろしい月日は歸つて來ても、過ぎた昔のしたしみのある、願はしい
落葉 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
そうして年々としどし頻繁に、氏神其外の神々を祭っている。其度毎に、家の語部大伴語造おおとものかたりのみやつこおむなたちを呼んで、之につかまえ処もない昔代むかしよの物語りをさせて、氏人に傾聴を強いて居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
宮は貫一が事を忘れざるとともに、又長く熱海の悲き別を忘るるあたはざるなり。更に見よ。歳々としどし廻来めぐりくる一月十七日なる日は、その悲き別を忘れざる胸にやきがねして、彼の悔を新にするにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)