“廻来”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まわりこ50.0%
めぐりく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車のあちこちと廻来まわりこし、丘陵のたちまち開けたる処に、ひろびろと見ゆるは湖水なり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
宮は貫一が事を忘れざるとともに、又長く熱海の悲き別を忘るるあたはざるなり。更に見よ。歳々としどし廻来めぐりくる一月十七日なる日は、その悲き別を忘れざる胸にやきがねして、彼の悔を新にするにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)