廻来めぐりく)” の例文
宮は貫一が事を忘れざるとともに、又長く熱海の悲き別を忘るるあたはざるなり。更に見よ。歳々としどし廻来めぐりくる一月十七日なる日は、その悲き別を忘れざる胸にやきがねして、彼の悔を新にするにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)