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細々
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ほそ/″\
ふりがな文庫
“
細々
(
ほそ/″\
)” の例文
……
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
からともなく、
空
(
そら
)
からともなく、
幽
(
かすか
)
に
細々
(
ほそ/″\
)
とした
消
(
き
)
えるやうな、
少
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
の
声
(
こゑ
)
で、
出家
(
しゆつけ
)
を
呼
(
よ
)
んだ、と
言
(
い
)
ひます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
廣庭
(
ひろには
)
に
向
(
むい
)
た
釜
(
かま
)
の
口
(
くち
)
から
青
(
あを
)
い
煙
(
けむ
)
が
細々
(
ほそ/″\
)
と
立騰
(
たちのぼ
)
つて
軒先
(
のきさき
)
を
掠
(
かす
)
め、ボツ/\
雨
(
あめ
)
が
其中
(
そのなか
)
を
透
(
すか
)
して
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「叔母と言つた處で、年はまだ若い。
亡
(
な
)
くなつたお信乃の母親の妹で、出戻りになつて
義兄
(
にい
)
さんの伊八の處に厄介になり、
細々
(
ほそ/″\
)
と賃仕事なんかをやつて居るが、これがね、親分」
銭形平次捕物控:303 娘の守袋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可哀氣
(
かはいげ
)
に、
苦勞
(
くらう
)
で
氣
(
き
)
やみに
煩
(
わづら
)
つて、
帶
(
おび
)
をしめてもゆるむほど、
細々
(
ほそ/″\
)
と
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るものを、
鐵槌
(
かなづち
)
で
打
(
う
)
つやうに、がん/\と、あたまへ
響
(
ひゞ
)
くまで
申
(
まを
)
しましたわ。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
細々
(
ほそ/″\
)
とした娘が榮右衞門の後ろから顏を出しました。お峯といふのださうで、主人榮右衞門の末の娘、若旦那の榮三郎の妹で、十八になる、病身らしいが、悧巧さうな少女でした。
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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お春は右の手で、左の肩を
細々
(
ほそ/″\
)
と抱くのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
々
3画
“細”で始まる語句
細
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細紐
細道
細長