細々こまこま)” の例文
たなに翻訳小説や詩集のようなものが詰まっていた。細々こまこました骨董品こっとうひんも並べてあった。庸三は花園をひかえた六畳の縁先きへ出て、額なんか見ていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼女は生活上の別に取り立てて云うほどのこともないような細々こまこまとしたことにもそれぞれその価値があって、これがなかなか馬鹿にならないものであることを知った。
初雪 (新字新仮名) / ギ・ド・モーパッサン(著)
なお細々こまこまのことはあによめかき添え申すべく候
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)