“詮術”の読み方と例文
読み方割合
せんすべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしまった途方とほうれ、くにもかれないような気持きもちで、ひしとまくらかじりつくよりほか詮術せんすべもないのでした。
ぬぐひ私し弟十兵衞事は三州藤川在岩井村の百姓にて豫々かね/″\正直者しやうぢきものに候へ共不事の物いり打續き年貢の未進みしん多分たぶんに出來上納方に差支さしつかへ如何とも詮術せんすべなき儘文と申あね娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
この出水も気になるし、お銀の帰りも気になるけれど、なんとも詮術せんすべはありません。竜之助は一人で蒲団ふとんを取り出して、荒々しくそれをべて横になりました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)