“詮穿”の読み方と例文
読み方割合
せんさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の圖々づう/\しい冷淡さが、私をいら/\させたのである。また彼女は私を見た。しかも同じやうな詮穿せんさくするやうな意識した眼で。
なんだろうと真面目になって詮穿せんさくして、あれはシェークスピアの中からとったものだ、と鬼の首でもとったように有頂天になる、といった世の中だったのです。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)
「田舎の刑事にしては、素早く立ち廻ってよく調べている様だったが、この事件は、詮穿せんさく好きの田舎探偵には少し簡単すぎる様だ。そうだ、全く単純過ぎる位単純な事件なんだ——」
火縄銃 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)