“圖々”のいろいろな読み方と例文
新字:図々
読み方割合
づう/\60.0%
づう/″\40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女の圖々づう/\しい冷淡さが、私をいら/\させたのである。また彼女は私を見た。しかも同じやうな詮穿せんさくするやうな意識した眼で。
なに圖々づう/\しく、わたしが、おおくまをしませう、とひかねもしませんが、じつは、つた、狂人きちがひですから、二人ふたり連立つれだつてまゐつたんぢや、荒立あらだてさせるやうなものですからね。……
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「へええ。なん圖々づう/″\しいんでせうね」そうしてなか獨白ひとりごとのやうに「自分じぶんでこそ毎日まいにちのやうにやつてるくせに」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
「……白首のひよつこの癖に、いけ圖々づう/″\しいことをしやがるから、こんなことになるんだよ。あたしや、どうしたつて行きやしないから、どつかで代りをめつけて來て頂戴。」
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)