“圖太”の読み方と例文

新字：図太

読み方	割合
づぶと	100.0%

づぶと

君の今度の歌は、なんだか細々しく痩せて、少ししやがれた小女（こをんな）のこゑを聞くやうである。僕はもつと圖太（づぶと）いこゑがいいやうに思ふ。

釈迢空に与ふ (旧字旧仮名) ／ 斎藤茂吉(著)

鹽花（しほばな）こそふらね跡（あと）は一まづ掃（は）き出（だ）して、若旦那（わかだんな）退散（たいさん）のよろこび、金（かね）は惜（を）しけれど見（み）る目（め）も憎（にく）ければ家（いゑ）に居（を）らぬは上々（じやう／＼）なり、何（ど）うすれば彼（あ）のやうに圖太（づぶと）くなられるか

大つごもり (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)

あゝ能（よ）くお辭義（じぎ）をして貰（もら）つて來（き）た、これは菊（きく）の井（ゐ）の鬼姉（おにねへ）さんが呉（く）れたのと言（い）ふ、母（はゝ）は顏色（かほいろ）をかへて圖太（づぶと）い奴（やつ）めが是（こ）れほどの淵（ふち）に投（な）げ込（こ）んで未（ま）だいぢめ方（かた）が足（た）りぬと思（おも）ふか

にごりえ (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)

圖	部首:⼞ 14画
太	常用漢字 小２ 部首:⼤ 4画