“退散”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいさん88.9%
ひけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ご主人半助はんすけさまには、きさまのような小僧こぞうになんのご用もないとおっしゃった。ペラペラむだ口をたたきおらずと退散たいさんせい」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「もうわしがおっては邪魔であろう。これ以上ここらにうろうろすれば憎まれるだけだ。犬に食われんうちに退散たいさん退散」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
帰途かへりに大陸ホテルの前を過ぎると丁度ちやうど今の季節に流行はやる大夜会の退散ひけらしく、盛装した貴婦人のむれ続続ぞくぞくと自動車や馬車に乗る所であつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)