“たいさん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
退散57.1%
泰山14.3%
台山7.1%
大山7.1%
大餐7.1%
退參7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もうわしがおっては邪魔であろう。これ以上ここらにうろうろすれば憎まれるだけだ。犬に食われんうちに退散たいさん退散」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
けだし芭蕉の盆石ぼんせきが孔夫子の泰山たいさんに似たるをいふなり。芭蕉かつて駔儈そくわいふう軽薄けいはくしふ少しもなかりしは吟咏ぎんえい文章ぶんしやうにてもしらる。此翁は其角がいひしごとく人の推慕すゐぼする事今に於も不可思議ふかしぎ奇人きじんなり。
台山たいさんは叔母の家の持ち山だった。叔父が以前鉄道に勤めていた頃買っておいたとかいう山で、くりの木が植え込まれていた。
知れる目よりはこの大山たいさん巌々がんがんとして物に動ぜぬ大器量の将軍をば、まさかの時の鉄壁とたのみて、その二十二貫小山のごとき体格と常に怡然いぜんたる神色とは洶々きょうきょうたる三軍の心をも安からしむべし。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
知事は、彼を迎えるに、賓礼ひんれいをもってした。大餐たいさんを設けて、酒席の主座にすえ、そして感謝状を読みあげた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たちたまひたり是によつて御列座も皆々退參たいさんと相成りければ跡に越前守只一人のこり手持てもちなき體なりしが外にせんすべもなくて凄々すご/\として御役宅を立ち去り歸宅せられしが忠義にこりなる所存を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)