“手持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てもち57.1%
ても42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手持てもち品物しなものならばなるたけはやこれさばかう、また手持てもち品物しなものなるたけすくなくしよう、ふことは當然たうぜん結果けつくわはなくてはならぬ。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
遣はし其後源八があそびに來りし時皆々折目高をりめだか待遇もてなしける故源八は手持てもち無沙汰ぶさた悄々すご/\と立歸り是は彼の文の事を兩親の知りし故なりとふか遺恨ゐこんおもひけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
支那語しなご達者たつしや友人いうじん早速さつそくわらごゑまじへながらをんななにやらはなしはじめたが、ぼく至極しごく手持ても無沙汰ぶさたである。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
けれどもカバン膝掛ひざかけその他いっさいの手荷物はすでに宿屋の番頭が始末をして、ちゃんと列車内に運び込んであったので、彼はただ手持ても無沙汰ぶさたにプラットフォームの上に立っていた。
手紙 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)