“てもち”の漢字の書き方と例文
語句割合
手持100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田圃(たんぼ)の榛(はん)の木(き)はだらけた花(はな)が落(お)ちて嫩葉(わかば)にはまだ少(すこ)し暇(ひま)があるので手持(てもち)なさ相(さう)に立(た)つて居(ゐ)る季節(きせつ)である。田(た)は僅(わづか)に濕(うるほ)ひを含(ふく)んで足(あし)の底(そこ)に暖味(あたゝかみ)を感(かん)ずる。耕(たがや)す人(ひと)はまだ下(お)り立(た)たぬ。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
小(ちひ)さな葬式(さうしき)ながら柩(ひつぎ)が出(で)た後(あと)は旋風(つむじかぜ)が埃(ほこり)を吹(ふ)つ拂(ぱら)つた樣(やう)にからりとして居(ゐ)た。手傳(てつだひ)に來(き)て居(ゐ)た女房等(にようばうら)はそれでなくても膳立(ぜんだて)をする客(きやく)が少(すくな)くて暇(ひま)であつたから滅切(めつきり)手持(てもち)がなくなつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
成(な)るたけ手持(てもち)の商品(しやうひん)を減(げん)じて居(を)つたが、既(すで)に爲替相場(かはせさうば)が上(あが)つてしまつて、其方面(そのはうめん)から來(く)る物價低落(ぶつかていらく)がなくなつたからして、最早(もはや)安心(あんしん)して手持(てもち)を殖(ふや)すことが出來(でき)る、即(すなは)ち商取引(しやうとりひき)が殖(ふ)える
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)