“手持無沙汰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てもちぶさた97.3%
てもちぶたさ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時分は手持無沙汰てもちぶさたでさえあればにやにやして済ましたもんだ。そこへ行くと安さんは自分よりはる世馴よなれている。このていを見て
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それも神様かみさまのお使者つかいや、大人おとなならばかくも、うした小供こどもさんの場合ばあいには、いかにも手持無沙汰てもちぶさたはなは当惑とうわくするのでございます。
夫がひとり手持無沙汰てもちぶたさにしてますのんで、「どやのん、あんたもお相伴しょうばんしやはれへんか」いいますと、「ふん、してもええ」いうて三人でたべること多いでしたが
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
三人ながら手持無沙汰てもちぶたさで、めいめい何や別な事考えてる、というたようなあんばいでした。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)