“たいせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大船33.3%
大川20.0%
大山10.0%
大戦10.0%
大扇10.0%
大仙3.3%
退船3.3%
大泉3.3%
大錢3.3%
苔蘚3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紀伊の藤代から大船(たいせん)を出して、四五十反の帆に東々北の風を受ければ、忽(たちま)ちにして煩わしい此の世界はこちらに残り、あちらの世界はあちらに現われる。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
あれは多紀茝庭(たきさいてい)の命じた名だということが、抽斎と森枳園(もりきえん)との作った序に見えており、訪古の字面(じめん)は、『宋史(そうし)』鄭樵(ていしょう)の伝に、名山(めいざん)大川(たいせん)に游(あそ)び、奇を捜し古(いにしえ)を訪い、書を蔵する家に遇(あ)えば、必ず借留(しゃくりゅう)し
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
九州では彦山の豊前(ぶぜん)坊、四国では白峯の相模坊、大山(たいせん)の伯耆(ほうき)坊、猪綱(いのつな)の三郎、富士太郎、大嶺の善鬼が一統、葛城天狗、高間山の一類、その他比良岳、横川岳、如意ヶ岳、高尾
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この大戦(たいせん)に参加したのは九州の諸大名ばかりでない。鎌倉からも出征した、東海東山(とうさん)中国からも出征した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
長刃、低く横ざまに刷(は)いて来て、さながら鋼白色(こうはくしょく)の大扇(たいせん)、末広形(すえひろがた)の板のごとくに、右近の手に一過した。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
仔細(しさい)を申せば、大唐(だいとう)の開山洞玄(とうげん)国師このかた、代々の老祖大仙(たいせん)が、魔ものを捕りおさえては、この石窟(せっくつ)へ封じ込めおかれたもので、みだりに開くことはなりません
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「勅願の詔書(しょうしょ)は、すなわち、これなる錦のふくろに入れ、臣洪信(こうしん)の胸にかけて奉じてまいった。——さっそく、龍虎山の大仙(たいせん)、虚靖天師にお会いして、おわたし申しあげねばならんが、天師はいずこにおらるるか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
退船(たいせん)の銅鑼(どら)いま鳴り渡り
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
退船(たいせん)の銅鑼(どら)又ひびく。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
此処は追貝村(おっかいむら)の入口で、西の方は穂高山(ほたかやま)、東は荒山(あらやま)、北の方は火打山(ひうちやま)で、南の方は赤城山(あかぎやま)、山又山の数坂峠(かずさかとうげ)、大樹は生茂って居りまして、大泉(たいせん)小泉(こせん)という掘割の岩間に浮島の観音というのがあって
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それも一(ひと)つだが、其(そ)の當時(たうじ)は、今(いま)も大錢(たいせん)お扱(あつか)ひの方(かた)はよく御存(ごぞん)じ、諸國(しよこく)小貨(こまかい)のが以(もつ)てのほか拂底(ふつてい)で、買(かひ)ものに難澁(なんじふ)一方(ひとかた)ならず。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
私の家にあるやつは、銀世界の古物で、もう余程わるくなつてはゐるけれども、それでも苔蘚(たいせん)などはかなりに多く、剣戟のやうな枝に一面に花をつけて碧空に聳えてゐる形はちよつと奇観である。
樹木と空飛ぶ鳥 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)