“字面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じづら78.3%
じめん21.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕪村とは天王寺かぶらの村ということならん、和臭を帯びたる号なれども、字面じづらはさすがに雅致ありて漢語として見られぬにはあらず。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
が、そこで米友が、まず目についたのは、その柳の木の下に一つの立札があって、これに筆太く記された字面じづらを読んでみると
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
魔法の類ではない。妖術幻術というはただ字面じめんの通りである。しかし支那流の妖術幻術、印度流の幻師の法を伝えた痕跡はむしろ少い。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
この年六月七日に成善は名をたもつと改めた。これは母をおもうが故に改めたので、母は五百いお字面じめんならざるがために、常に伊保と署していたのだそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)