“字架”の読み方と例文
読み方割合
じか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝よくちょうセルゲイ、セルゲイチはここにて、熱心ねっしんに十字架じかむかって祈祷きとうささげ、自分等じぶんらさき院長いんちょうたりしひとわしたのであった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
見つけ次第に十字架じかを背負わせて、仮借なきサビヤリを加えた数は、かの切支丹鮮血遺書やその他の殉教史が示すとおりであります。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔、磔刑はりつけになる人間は、十字架じかの上へ乗せられると、すでに半分正気しょうきを失って居たと云うが、己は椅子にこしをかけたとたんにもう、催眠術にかゝッて居た。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)