“字彙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じい71.4%
じゐ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る時尋ねると、ごくほそ真書しんかきで精々せっせと写し物をしているので、何を写しているかと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中の「鉱物字彙じい」であった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
図書館には沙翁さおう全集があった。ポルグレーヴの経済字彙じいがあった。余の著書も二三冊あった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
仕方しかたなしにバイブルのコンコーダンスを左右に置いたりクラシカル字彙じゐといふやうなものを机上にそなへたりして、うかうか御茶をにごして通りました。甚だせつない事でした。
『伝説の時代』序 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
てん和尚の学語編がくごへんにはさけの字を出されたり、はあさぢとよむ也。もろこし字書じしよにはは大口細鱗さいりんとあれば鮏にるゐせるならん。字彙じゐにはせいせいの本字にて魚臭なまぐさしといふ字也といへり。