“字義”の読み方と例文
読み方割合
じぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あめが、さつと降出ふりだした、停車場ていしやばいたときで——天象せつはなくだしである。あへ字義じぎ拘泥こうでいする次第しだいではないが、あめはなみだしたやうに、夕暮ゆふぐれしろかつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
越後の紵商人をあきんどかの国々にいたりてをもとめて国にる、を此国にてもそといふは古言こげん也。あさを古言にそといひしは綜麻へそのるゐ也。あさ字義じぎはおなじくぬのおるべきれうの糸をいふ也。
たゞ彼等の好奇心かうきしんが募つたのである。それは特に二人の婦人たちのことだと私は云ふ。セント・ジョンの眼は字義じぎ通りいかにも澄明であつたが、比喩的に云へばその眞意をはかり兼ねるものであつた。