“雅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
45.1%
みや25.5%
みやび19.6%
しとや2.0%
まさ2.0%
みやびや2.0%
やわらか2.0%
をさな2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「音楽が正しくなり、しょうもそれぞれその所を得て誤用されないようになったのは、私が衛から魯に帰って来たあとのことだ。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「雅俗」といふ熟語なども、「みやび」に対して「俗」と云へば、それだけでは、別に「卑しさ」をまで意味しないのではないかと思ひます。
あの美文詠嘆調のユニイクな話術であつたからつい/\「こぼれよね」などと下手にみやびめかして発音してしまつたのであらう。
下谷練塀小路 (新字旧仮名) / 正岡容(著)
清子は茶をすすめ菓子を薦めつゝ唯しとやかに、口数は少なかつた。そして男の顔を真面には得見えみなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
まささんは男だからさうでせうけれど、わたしあきらめません。さうぢやないとお言ひなさるけれど、雅さんは阿父おとつさんや阿母おつかさんの為方しかたおこつておいでなのに違無い。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
地方の大豪族である処から京の公卿くげ衆が来往することが屡々しばしばであったらしく、義元の風体もおのずからみやびやかに、髪は総髪に、歯は鉄漿かねで染めると云う有様であった。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
一 嫉妬の心努〻ゆめゆめおこすべからず。男婬乱なればいさむべし。いかりうらむべからず。ねたみ甚しければ其気色言葉も恐敷すさまじくして、却て夫にうとまれ見限らるゝ物なり。若し夫不義あやまちあらば我色をやわらげ声をやわらかにして諫べし。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
腰まきを腰に巻きつつとほるもの男女をとこをみなとまだをさなきと
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)