“雅典”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
アテーネ37.5%
アテネ12.5%
アテンス12.5%
アゼンス12.5%
アテエン12.5%
アデン12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加之しかのみならず較々やゝ完全に近かつた雅典アテーネの人間より、遙かに完全にとほざかつた今の我々の方が、却つて/\大なる希望を持ち得るではないか。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
当時希臘国内は雅典アテネ市を除くのほか、数個の専制的君主国が分立しおりしを以て、この事件の起りしもその中の一国なりと推測せらる。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ペリクリス時代の雅典アテンス、メヂチのフロレンス、エリザベス女王の英国、フレデリック大王の普魯士プロシヤはこもごも余の眼に浮び、我国をしてこれに為さんか彼に為さんかと
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
尤もソクラテスは跣足はだし雅典アゼンスまちを説教し歩いたやうだが、うち荊棘いばらのやうな女房かないを持つてゐた身には、雅典の街は羽蒲団のやうに踏み心地がよかつたに相違ない。
詩神は蒼茫たる地中海を渡り、希臘ギリシアの緑なる山谷の間にいたりぬ。雅典アテエンは荒草斷碑の中にあり。こゝに野生の無花果樹いちじゆくくだけ殘りたる石柱をおほへるあり。この間には鬼の欷歔ききよするを聞く。
いにしへ聖者が雅典アデンの森にきし
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)