“優雅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みやび36.7%
ゆうが26.7%
いうが13.3%
しとやか13.3%
あでやか3.3%
しとや3.3%
エレガント3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優雅みやびやかな事ばかりを、この世の常と考えている人たちの中へ、ふと、九条の女院へ雑仕女ぞうしめとして拾われてから立ち交じって、その上にも
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしはあの優雅ゆうがみやこの言葉がも一度聞きたい。あの殿上人てんじょうびと礼容れいようただしい衣冠いかんと、そして美しい上﨟じょうろうひんのよいよそおいがも一度見たい。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
「病氣だつて、病氣でなくたつて、縹緻きりやうの惡いことに變りないさ。優雅いうがの處や、美の調和つて云ふものは、この顏には全然缺けてゐるよ。」
その優雅しとやかさと美しさとは、私の疑惑の眼を充分に覆すだけの力を持っていました。やはり間違っていたのか知ら? 人違いだったか知ら? 私は迷いました。
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
華やかな、﨟たる伊達模様の優雅あでやかさ、この美麗な豪奢はそてろに蕩魔さたんの試みでないかとさへ思はれた。
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)
花世のあの優雅しとやかな女らしさとは相違して、どこか猛々たけだけしく、気持も非常に強いらしい。しかもこの女特有な頭脳あたまのよい明敏さもまた、そのキビキビした言葉つきによく出ている。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこにも軍人らしいいかついところがないので、キャラコさんは、この優雅エレガントな盲目の青年が名誉ある傷痍兵士だとは、まるっきり気がつかなかった。
キャラコさん:03 蘆と木笛 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)