“優雅(いうが)” の例文
「病氣だつて、病氣でなくたつて、縹緻(きりやう)の惡いことに變りないさ。優雅(いうが)の處や、美の調和つて云ふものは、この顏には全然缺けてゐるよ。」
取出したのは、秋草を染め出した浴衣、その頃の好みでは、まことに優雅(いうが)なものでした。
この青い細長い形の優雅(いうが)な虫は、そのきやしやな背中の頂(いただき)のところだけ赤茶けた色をして居た。彼は螢の首すぢの赤いことを初めて知り得て、それを歌つた松尾桃青(たうせい)の心持を感ずることが出来た。
莧(ひゆ)のやうに紫ばんだ薔薇(ばら)の花、賢明はフロンド黨の姫君の如く、優雅(いうが)はプレシウズ連(れん)の女王とも謂(いひ)つべき莧(ひゆ)のやうに紫ばんだ薔薇(ばら)の花、美(うつく)しい歌を好む姫君、姫が寢室(ねべや)の帷(とばり)の上に、即興(そくきよう)の戀歌(こひか)を
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
優雅(いうが)な造りではないが、結構居心地(ゐごゝち)のいゝ乘物に背中を凭(もた)せかけて、私は樂な氣持で、いろ/\なことを考へてゐた。
私は最早美や青春や優雅(いうが)に對して與へられたあの快(こゝろよ)い稱讃を聞くことはないだらう——何故なら他の誰にも私がそんな魅力を持つてゐるとは見えないだらうから。