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『仙台の夏』
ふりがな文庫
『
仙台の夏
(
せんだいのなつ
)
』
玻璃器の和蘭魚が、湯のやうな水にあえいでゐた、蒸暑い室を出て政宗は新しい青葉の城楼に立ち、黄昏の市を眺めてゐた。光は次第に影つてしまひ、暗に町は沈んで行つた。兵は長い戦も終へ、静かな心のゆとりの中に、かすかな信仰の願ひさへ芽ぐんでゐた。広瀬 …
著者
石川善助
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
童女
(
びるじん
)
人形
(
しかけもの
)
挿
(
かざ
)
優雅
(
あでやか
)
天帝
(
でうす
)
街衢
(
まちまち
)
市
(
まち
)
花火
(
どんどろ
)
蜩
(
かなかな
)
飾車
(
だし
)
乳街
(
あまのかは
)
婦童
(
をんなわらし
)
灯烙
(
ぼんぼり
)
蕩魔
(
さたん
)
車楽
(
はやし
)