“街衢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がいく71.9%
ちまた15.6%
まち6.3%
まちまち3.1%
ガイク3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
街衢がいくに罪福を説いたりしたがために、釈教に背き法令を犯すものとして罰せられ、枳林に禁錮されたとさえ言われているのである。
俗法師考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
こんな調子で、あだかも繁華な街衢ちまたを歩く人が、右に往き、左に往きして、ひとを避けようとするように、実はなるべく弟に触るまい触るまいとしていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
おれは頭のなかで、克明に道順をかんがえつつ、ねしずまった深夜の街衢まちをとことことあるきはじめた。
放浪作家の冒険 (新字新仮名) / 西尾正(著)
「ああ」「府下一家一炬を出して施火せよ街衢まちまちに冥界の霊を迎火せよ送火せよ」
仙台の夏 (新字旧仮名) / 石川善助(著)
だが、国難に殉じたと言ふ、一部聯想の悲痛なものがあつて、その側からは、我が傷ましい街衢ガイクの戦死者を、纔かに弔ふに足る思ひがある。