『街衢の戦死者（がいくのせんししゃ）：――中村魁車を誄す――（――なかむらかいしゃをるいす――）』

戦災死と言ふ語は、侘しい語である。積る思ひを遂げることなく過ぎ行く、といふ義が伴ふとすれば、此ほどやる瀬ないことはない。だが、国難に殉じたと言ふ、一部聯想の悲痛なものがあつて、その側からは、我が傷ましい街衢の戦死者を、纔かに弔ふに足る思ひが …

著者	折口信夫
ジャンル	芸術・美術 > 演劇 > 歌舞伎
初出	「日本演劇　第三巻第七号」1945（昭和20）年11月
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約55分（500文字/分）
朗読目安時間	約1時間31分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

負（マカ） 生（キ） 適（ソグ） 懐（モ） 男（ヲトコ） 幸（サキハ） 一（ヒト） 上（ウハ） 転（ウタヽ） 執（シツ） 下手（シタテ） 婚（ユ） 彼（カレ） 中（ウチ） 歪（ヒズ） 慣（ツ） 科（シナ） 後（ノチ） 為（シ） 嗤（ワラ） 品（ヒン） 邪（ヨコシマ） 粉（コナ） 陰影（クマ） 水辺（ハマ） 件（クダリ） 賢（サカ） 地（ヂ） 滋（ウマ） 庵（イホリ） 横町（ヨコマチ） 静止（キマ） 自家（ウチ） 街衢（ガイク） 胎（ハラ） 忽（ゆるが） 胎内（タイナイ） 誄（ルヰ） 心（シン） 大様（オホヤウ） 口（クチ） 規矩（ブンマハシ） 置屋（オキヤ） 南地（ナンチ） 勤（イソ） 仁（ニン） 険相（ケン） 正朝（シヨテウ） 聟（ムコ） 生娘（キムスメ） 無慚（ムザン） 川竹（カハタケ） 定高（サダカ） 駭（おどろ） 泉倉（イヅクラ） 髀肉（ひにく） 魁車（かいしや） 陸側（ヲカ） 花魁（おいらん） 眶（まぶた） 為手（して） 実敵（ジツガタキ） 三婦（さぶ）