“険相”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんそう50.0%
けんさう25.0%
ケン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
娘も阿爺おやじに対するときは、険相けんそうな顔がいとど険相になるように見える。どうしても普通の親子ではない。——自分はこう考えて寝た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小汚こぎたない六畳の部屋で、せいせい云つて寝てゐる険相けんさうな顔付を考へると、何にもかも嫌になつてしまふ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
晩年によつた十年足らずの程は、目かどにとげが見えてもうよほど、険相ケンが出て来た。紙治などは、見馴れた要処々々の顔つきまで覚えてゐる人々が多かつた。