険相けんそう)” の例文
娘も阿爺おやじに対するときは、険相けんそうな顔がいとど険相になるように見える。どうしても普通の親子ではない。——自分はこう考えて寝た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藤波は蒼白あおじろんだ、険相けんそうな顔をゆっくりとあげると
顎十郎捕物帳:09 丹頂の鶴 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)