“険呑”の読み方と例文
読み方割合
けんのん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はさすがにそれほど大胆ではなかったので、どうも険呑けんのんに思われて断行し得なかった。で、依然旧翻訳法でやっていたが、……
余が翻訳の標準 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そこでコンナ処に居ては険呑けんのんだと気が付いたから、出来るだけ深く水の底を潜って、慶北丸の左舷の艙口ハッチから機関室に潜り込んだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「よろしい。わかいました。つまり浪が病気が険呑けんのんじゃから、引き取ってくれと、おっしゃるのじゃな。よろしい。わかいました」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)