“ケン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:けん
語句割合
33.3%
16.7%
16.7%
16.7%
険相16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉛色の唇をした不良青年が、持っていたケンをヒョイと上げて、或る方面へれとなく、合図めいたことをしたからである。
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聖主ハケンサグルモ却ッテ吾ヲ知ラズ
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四海ニケンアリ明主ニ投ゼントス
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私は今各地の祭りにふんだんに用ゐられてゐるケンぼこの類から、範囲を狭めては四神剣の観察をする必要があると思ふ。百川モヽカハの落語にひきあひに出る四神剣の、四神と剣とは、実は別物である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宋朝ソウチョウ管領カンリョウ梁中書リョウチュウショ北京ホッケイニアリテ、民ヲ毒シ、ケンヲ用イマツリホシイママニシテ富財ヲワタクシスルコト多年。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晩年によつた十年足らずの程は、目かどにとげが見えてもうよほど、険相ケンが出て来た。紙治などは、見馴れた要処々々の顔つきまで覚えてゐる人々が多かつた。