“タチ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:たち
語句割合
大刀15.8%
傔仗15.8%
15.8%
15.8%
15.8%
10.5%
5.3%
横刀5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後の五郎の助六が、常に問題としてゐる友切丸は「愛護桜」では、ヤイバ大刀タチであつたものか。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
宮廷から賜る資人トネリ傔仗タチも、大貴族の家の門地の高さを示すものとして、美々しく着飾らされて、皆任地へついて行つた。さうして、奈良の家には、その年は亦とりわけ、寂しい若葉の夏が來た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、アカネスミレ、野路ノジスミレ、深山ミヤマスミレ、タチスミレ、源氏ゲンジスミレ、円葉マルバスミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
大体、私共芸能の行はれる地方を見て歩いた者の経験からすれば、芸能の行はれてゐる村は却つてタチが悪いといつた感じを持たされることが多い。
村で見た黒川能 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
立チ上ルまたは起キ上ルを意味するテツッから出たもので、ヤカタのタチ又はタテであるから、立山は即ち館山にて、うしはく神の坐ますその館である山ということで、うしはく神の居ない山は無いのに
二、三の山名について (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
水ノ流ルル如ク決シテ少シモアヤマツコトナシ、我等ガ及ビ難キ臨機応変リンキオウヘンタチヲ得タルモノト云フベキカ。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜のまもり ひるの守りと、日の御子のかしこみませる 草なぎのタチ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
蝦夷エミシ国の大刀は、タチかは
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
更に後世風の解釈は伴うてゐるが、神武天皇熊野入りの条に見える高倉下タカクラジの倉の屋根から落し込まれた高天原からの横刀タチなども、此例である。