“胎内”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいない88.5%
おなか3.8%
なか3.8%
タイナイ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数千年来、数億の人々がかためてくれた、坦々たんたんたるたいらかな道である。吾人ごじんが母の胎内たいないにおいてすでに幾分か聞いて来た道である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
御尤ごもっともでござりますとも。……まだ胎内おなかります内に、唯今の場末へ引込ひっこみましてな。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたくしのお胎内なかの子供も良人が遠洋航海から歸つて來るまでには産まれる筈です。わたくし敏ちやんの暗い運命を思ふ時慄然として我が子を産みたくありません。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
見て還つたばかりの明治座の胎内タイナイに、既に莚升の新運動が芽生えはじめ、其に先だつて親左団次の改革案も、発表せられようとしてゐる際であつた。