“おなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.6%
御腹33.3%
3.0%
胎内3.0%
腹部3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その松明の光に照らされ、切ってある炉の脇に坐りながら、乳がないのでおなかがすいて、泣き立てる嬰児あかんぼを搖すりながら、彼女はうたっているのであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『ほゝゝゝゝ。それはさうと、御腹おなかが空きやしたらう。何か食べて行きなすつたら——まあ、貴方あんたは今朝からなんにも食べなさらないぢやごはせんか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
貴郎、警察の刑事さん、私の云うことを信じて下さい——此処に居る巨大な此人間、これは私が製造つくったものです。決して婦人のおなかから産れた普通の人間ではありません。
人間製造 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御尤ごもっともでござりますとも。……まだ胎内おなかります内に、唯今の場末へ引込ひっこみましてな。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
腹部おなか病気びょうきでございました。はりされるようにキリキリと毎日まいにちなやみつづけたすえに、とうとうこんなことになりまして……。』