“おなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
58.1%
御腹35.5%
胎内3.2%
腹部3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まむしの首を焼火箸やけひばしで突いたほどのたたりはあるだろう、とおなかじゃあ慄然ぞっといたしまして、じじいはどうしたと聞きましたら、
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その松明の光に照らされ、切ってある炉の脇に坐りながら、乳がないのでおなかがすいて、泣き立てる嬰児あかんぼを搖すりながら、彼女はうたっているのであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今度は座敷に入って、まだ坐るか坐らないに、金屏風の上から、ひょいと顔が出て、「おなかが空いたろがね。」と言うと、つかつかと、入って来たのが、ここに居るこの女中で。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
呑込めないと思ふことは何度繰返しても、読者のおなかの中に置かなければ承知しないといふ遣方やりかたであつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と見ると、むらむらと湯気が立って、理学士がふたを取った、がよっぽどおなかが空いたと見えて、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「少し立っていると御腹おなかの具合が変になって来て仕方がないんです。手なんぞ延ばして棚に載っているものなんかとても取れやしません」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『ほゝゝゝゝ。それはさうと、御腹おなかが空きやしたらう。何か食べて行きなすつたら——まあ、貴方あんたは今朝からなんにも食べなさらないぢやごはせんか。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その内細君の御腹おなかが段々大きくなって来た。起居たちいに重苦しそうな呼息いきをし始めた。気分もく変化した。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「雪江さん、地蔵様は御腹おなからないの」ととん子がきくと「牡丹餅が食べたいな」とすん子が云った。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「さうして御腹おなか消化こなために、わざ/\此所こゝまでるいてらしつたの」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御尤ごもっともでござりますとも。……まだ胎内おなかります内に、唯今の場末へ引込ひっこみましてな。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
腹部おなか病気びょうきでございました。はりされるようにキリキリと毎日まいにちなやみつづけたすえに、とうとうこんなことになりまして……。』