“はらわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハラワタ
語句割合
腸84.5%
膓7.7%
臓腑3.2%
腹綿1.8%
腹1.1%
腹腸0.7%
腸綿0.4%
内臓0.4%
臓0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その他、鮨の材料を採ったあとの鰹(かつお)の中落(なかおち)だの、鮑(あわび)の腸(はらわた)だの、鯛(たい)の白子だのを巧(たくみ)に調理したものが、ときどき常連にだけ突出された。
鮨 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
廁というのは岩の上に木を組みたてて出来ているものであって、下から吹き上げて来る風は膓(はらわた)から脳天にまで滲みこむように冷たかった。
富士登山 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
しかるに、コゼットを見た時、コゼットを取り上げ連れ出し救い出した時、彼は自分の臓腑(はらわた)が動き出すのを感じた。
そして、何とも云えぬ醜怪な生きものが、刑事の腕をすり抜けて、鯨の腹綿(はらわた)の作る迷路の影へ逃込んで行った。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
触(ふれ)れば益々痛むのだが、その痛さが齲歯(むしば)が痛むように間断(しッきり)なくキリキリと腹(はらわた)を挘(むし)られるようで、耳鳴がする、頭が重い。
果ては魚(うお)の腹腸(はらわた)、鳥の臓腑様(ぞうふよう)の物など拾い取りてこれを洗い、また料理する様(さま)のいじらしさに、妾は思わず歎息して、アアさても人の世はかばかり悲惨のものなりけるか、妾貧しけれども
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
腹腔(はら)が岩片に潰されてしまって、その無残な裂け口から、幾重にも輪をなした腸綿(はらわた)が、ドロリと気味悪い薄紫色をして覗いておりましたわね。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
腸綿(はらわた)の形を適当に作って、それに色彩を加えるという、いわゆる錯覚物(だましもの)の一種なのです。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
なぜなら、義務は人を地獄の中につき入れますが、そこで人は自分のそばに神を感ずるからです。人は自分の内臓(はらわた)を引き裂くと、自分自身に対して心を安んじ得るものです。
そして、彼女が泣く時臍は急に飛び出て腹全体が臍を頭としたヘルメットのような形になってごぼごぼ音を立てた。それはいつ内部の臓(はらわた)が露出せぬとも限らぬ極めて不安心な臍だった。
御身 (新字新仮名) / 横光利一(著)