“齲歯”の読み方と例文
旧字:齲齒
読み方割合
むしば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物を食べるころになると、子供も同じように齲歯むしばに悩まされた。笹村はそこにも、自分の体を年々侵しているらしい悪い血を見た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ある時佐助齲歯むしばを病み右の頬がおびただしくれ上り夜に入ってから苦痛え難きほどであったのをいてこらえて色に表わさず折々そっと合嗽うがい
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
家の財政のことなど知らない子供の私なぞは、かえって奥の齲歯むしばの抜けたあとのあの涼しさや珍らしさのようなものさえ、すう/\感じました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)