“齲齒”の読み方と例文
新字:齲歯
読み方割合
むしば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
齲齒むしばが痛むとよく紙に包んで痛い齒に噛ませられる鼠矢ねずみくそが五粒ほど、黒くバラ/\こぼれてゐるだけであつた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
或はまた齲齒むしばへ針を當てたやうな激しい不快感を起して、それから先へ進むのをひとりでに阻止した。
少年の死 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
折要歩せつえうほは、そつ拔足ぬきあしするがごとく、歩行あゆむわざなやむをふ、ざつ癪持しやくもち姿すがたなり。齲齒笑うしせうおもはせぶりにて、微笑ほゝゑときつね齲齒むしばいたみに弱々よわ/\打顰うちひそいろまじへたるをふ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)