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臓腑
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はらわた
ふりがな文庫
“
臓腑
(
はらわた
)” の例文
旧字:
臟腑
吾輩が
臓腑
(
はらわた
)
のドン底の
屁
(
へ
)
ッ
滓
(
かす
)
の出るところまで
饒舌
(
しゃべ
)
り尽してしまっても、わかったのか、わからないのかマルッキリ見当が付かない。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかるに、コゼットを見た時、コゼットを取り上げ連れ出し救い出した時、彼は自分の
臓腑
(
はらわた
)
が動き出すのを感じた。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
復活!……空気は彼の喉の中へ吹き込み、新生の波は
臓腑
(
はらわた
)
の底まではいり込んだ。彼は破裂する心地がし、叫びたくなり、苦悶と歓喜との声をあげたくなった。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
と云いかけて
実親
(
じつおや
)
の無慈悲を思うも
臓腑
(
はらわた
)
が
沸
(
にえ
)
かえるほど
忌々
(
いま/\
)
しく恨めしいので、唇が
痙攣
(
ひきつ
)
り、
烟管
(
きせる
)
を持った手がぶる/″\
顫
(
ふる
)
えますから、お柳は心配気に長二の顔を見詰めました。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いい
芳香
(
におい
)
が
臓腑
(
はらわた
)
のドン底まで
泌
(
し
)
み渡りましたよ。そうなると香水だか肌の
香
(
におい
)
だか解かれあしません。おまけにハッキリした日本語で
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
日増しの魚や野菜を喰っている江戸ッ子たあ
臓腑
(
はらわた
)
が違うんだ。玄海の荒海を正面に控えて「
襟垢
(
えりあか
)
の附かぬ風」に吹き
晒
(
さら
)
された
哥兄
(
あんちゃん
)
だ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
あの声は
今日
(
こんにち
)
まで
自分
(
わし
)
の
臓腑
(
はらわた
)
の腐り止めになっている。貧乏というものは
辛労
(
きつ
)
いもので、妻子が飢え死によるのを見ると気に入らん奴の世話にでもなりとうなるものじゃ。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
芝居
(
しべい
)
なんて物を見ると
臓腑
(
はらわた
)
が腐っちゃって仕事に身が入らなくなるんだ。アンナ作りごとばかり見てた日にゃ、世の中の事がミンナ嘘に見えて来らあ。ケッ……
忌々
(
いめいめ
)
しい野郎だ
芝居狂冒険
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
三味線知らぬ男が無ければ、赤い扇持たぬ娘も無い。博多は日本中の諸芸の都だ。町人のお手本の居る処だぞ。来るなら来い。
臓腑
(
はらわた
)
で来い。大竹を打割って締込みにして来い……。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
臓腑
(
はらわた
)
の底から湧き出して来る
戦慄
(
せんりつ
)
と共に、我を忘れて大声をあげた。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
実際、
臓腑
(
はらわた
)
のドン底から
慄
(
ふる
)
え上ってしまったのだ。……爆弾漁業、
殲滅
(
せんめつ
)
すべし。鮮海五十万の漁民を救わざるべからず……というので、第一着に総督府の諒解を得て、各道の司法当局に
檄
(
げき
)
を飛ばした。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“臓腑”の意味
《名詞》
臓腑 (ぞうふ)
五臓と六腑。内臓。はらわた。
(出典:Wiktionary)
臓
常用漢字
小6
部首:⾁
19画
腑
漢検1級
部首:⾁
12画
“臓腑”で始まる語句
臓腑様