“実親”の読み方と例文
旧字:實親
読み方割合
じつおや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いえを立てるまでお達者でおいでなすって下さるようにと思ってる願いが届いて、われ実親じつおやの角右衞門だと仰しゃって下せえまして、わし何より嬉しく有難うごぜいやす
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と云いかけて実親じつおやの無慈悲を思うも臓腑はらわたにえかえるほど忌々いま/\しく恨めしいので、唇が痙攣ひきつり、烟管きせるを持った手がぶる/″\ふるえますから、お柳は心配気に長二の顔を見詰めました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
角「騒がないでもいゝ、己が云う所があるから、黙っていろ、さてこれは実の母親おふくろでござりやす、あんたも実親じつおやが知んねえから、自分の娘にして居たんだろうから、実親が知れたらけえすだろうねえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)