“実在”のいろいろな読み方と例文
旧字:實在
読み方割合
じつざい36.4%
まこと18.2%
プレザンス18.2%
レアール9.1%
ほんもの9.1%
リアリチイ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちゃんと実在じつざいするので、自分もそのひとりになれないこともないのだと、さてこそ宝くじを買いこむのである。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
香も無きくせ小癪こしゃくなりきと刀せわしく是も取って払い、可笑おかし珠運しゅうん自らたるわざをおたつあだたる事のように憎み今刻みいだ裸体はだかみも想像の一塊いっかいなるを実在まことの様に思えば
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
百万年の劫を経た不壊の氷の上に黒土で養われる植物が生きているというような奇怪な「実在プレザンス」は考えられもしなかった。
南極記 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一方は宗教感的に、情感の線に触れる実在レアールを求めているのに、一方は純粋に知的であり、観照的に明徹した真実を探している。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「アッハッハッ、幻じゃ! 実在ほんものではない仮のすがたじゃ!」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大大大の実在リアリチイを現象世界以外に求むるにあらずんば、止まざるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)