“殲滅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんめつ98.2%
ほろぼ1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血を見れば、自分が血を流したように勇み、槍や長柄の光を見れば、敵を殲滅せんめつして来たものと思いこんで、ただたかぶりさわぐのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は其の惱を以て祖先の遺傅から來た熱病の一種と考へ、自ら意志を強くして其のバチルスを殲滅せんめつしようと勤めて而してあがいてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
つまり私に徳川幕府の細作かんじゃになれと云われるのでした。当代の政治しおき順服まつろわぬ徒輩とはいを一気に殲滅ほろぼす下拵えを私にせよというのでした。
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)